「ながめせしまに」の「せ」の文法的意味は 08月 18th, 2008
「ながめせしまに」の「せ」の文法的意味は?
古今和歌集の113番の歌は、小野小町の有名な和歌 「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」ですけど、この「ながめせしまに」は「眺めていたうちに」という意味だという事は理解できますが、私が知りたいにはこの「せしまに」の「せ」が文法上、何なのかという事が知りたいのです。
「せしまに」の「せ」はたぶん「為(す)の未然形であり、そして、「し」は過去の意味を持つ助動詞「き」の連体形、「ま」は「あいだ」、そして「に」は格助詞だと思います。
私が、疑問に思うのはこの、「し」を過去の助動詞「き」の連体形であると見做す場合、「為(せ)」ではなくて、「為(し)」が正解ではないのでしょうか。なぜなら、過去助動詞「き」は活用語の連用形に接続するからです。
「日本古典文学全集」には詳しい説明はなく、あれこれと参考書を調べてはみたのですが、この部分に関しては詳しい説明は見当たりません。
どなたか、古典を研究なさっている方がいらっしゃいましたら、ご指導いただけないでしょうか。
どうぞ、よろしくお願いします。 (_ _)
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08月 18th, 2008 at 12:33
おっしゃるとおり、サ変動詞「す」の未然形「せ」です。その下の「し」は、助動詞「き」の連体形。この「き」は、基本的には活用語の連用形に接続しますが、カ変?サ変の両活用動詞には、特殊な付き方をします。カ変に付く場合は省略しますが、サ変動詞に付く場合は、終止形「き」は連用形「し」に接続し、連体形「し」と已然形「しか」は連用形には付かず未然形「せ」に付いて、「しき」「せし」「せしか」の形で用いられます。手持ちの古語辞典四冊のうち、比較的新しい三冊では、助動詞「き」の項で上記の内容(接続の仕方)を説明していました。古語辞典を持たれるといいと思います。